

強迫という鎧とその破綻――映画『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』
1975年公開の映画『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(監督:シャンタル・アケルマン)を見ました。 主演俳優であるデルフィーヌ・セリッグが監督した作品『美しく、黙りなさい』が現在、国内で初めて上映されていて、その関連作品として再上映されているものです。 (『美しく、黙りなさい』もまた重要な作品なのですが、それはまたいつか項を分けて。) *** 息子と暮らす一人の寡婦の3日間を描いた作品。 アラームと玄関の呼び鈴を合図に、曜日ごとの動き方を決め機械のように日々を回していく主人公ジャンヌ。ところが、何ミリかずつそのルーティンがほころび始め、とうとうある重大な出来事が発生する……というストーリー。家事をする姿が据え置きのカメラで捉えられ、ジャンヌの手際を見ていれば(最初は)退屈しません。また、あれ?と思う出だしと、少しずつ訪れる破調の予感とが、見ることを止められない要因の一つになっています。とはいえ、見終わると、ぐったりと疲れている。 *** 主婦とはいかに抑圧されたものか……ということを198分

心理臨床オフィス ポーポ
9 時間前読了時間: 4分







